ライダースの“チル”な着こなし
KADOYA MAGAZINE Vol.33
ライダースの“チル”な着こなし
近年ストリートシーンで注目され始めたレザーアイテムを自分なりのスタイルに取り込んで
Photographer:Haruki Matsui
Stylist:Hiroki Matsui
Model:Koki Matsui
Edit:Atsutaro Ito
これからのシーズンに重宝するレザーダウンジャケットをCHILLに着こなす
1935年に東京の浅草にて創業されたカドヤは、日本で最も歴史のある革ジャンメーカーとして数多くのバイカーたちに愛されてきたブランドだ。
そして近年では、バイク乗りだけでなく、レザーアイテムをファッションとして取り入れるストリートシーンからも注目を集めるようになり、これまでの常識を覆すかのような洗練されたオーバースペックなアイテムがラインナップされようになる。
そんな中から今回は、より一層冷え込むこれからのシーズンに重宝するレザーダウンジャケットの”チル“な着こなしをご紹介したい。
本来は過酷なウインターライディングを想定して、保温性とバイクにまたがった時の着心地を追求したレザーダウンジャケットのVOLGINだが、あえてアウトドアや家の近所のチルスポット(憩いの場所)でラフに着こなすスタイリングをここでは深掘りしていく。
家の中や味があるオールドスクールな喫茶店で飲むコーヒーももちろんおいしいのだが、外で太陽を浴びながら嗜むコーヒーは格別だ。そんな時の服装は、まずリラックスできることが最優先である。なので、あえてパンツはかっちりしすぎない柔らかい素材のスラックスをチョイス。
そしてインナーもラフにレイヤードできるパンツと同系色のネルシャツを合わせ、最後にエッジの効いたVOLGINを羽織れば、ゆるすぎない”チル“なスタイルが完成する。
細部のディテールに関して詳しく見ていくと、両袖の肩から肘にかけてタックロールがデザインとしてあしらわれ、袖口にはファスナー開き+三角マチの本格派な作りに仕上げられている。
アルミ熱反射フィルムを挟み込んだキルティング生地が裏地には採用されており、”CHILL OUT”と書かれたシーズングラフィックがアクセントに。
ライダースとなると、バイクに乗らない人が着るには敷居の高いイメージがあるかもしれないが、実際は様々なコーディネートのアクセントになる着回しが便利なアウターで、ストリートでクールにキマるアイテムである。
公園や河川敷などで自分だけの至福の時間を過ごしたい時に、ラフにVOLGINを羽織って出かけてみていかがだろうか。