Repair&custom 07
お客様お気に入りのレザーパンツ。
ジャストフィットのシルエットなのですが、ブーツの脱ぎ履きで裾が引っ掛かってしまうとのこと。そこで、裾まわりにゆとりをもたせるカスタムとなりました。
裾まわりにゆとりをつける方法は、大きく分けて2通りあります。
三角形のパーツを入れて巾を出す、または、裾が自由に広がるよう脇にスリットを入れる。今回は、シルエットを変えたくないので後者の方法で。
スリット加工
ブーツの高さに合わせた長さで、裾からひざに向けてスリット加工。
スライダー
ニッケルメッキのスライダープルに入れ替えた艶消し黒のZIPを、スリット部分に取り付けます。
ステッチ
ステッチ糸は、以前オーダーされたHFG/WAIST BAG PTDと同じ紫色。
風除けは、ZIP開閉の際、ブーツに傷をつけないようスムースにスライダーを動かす効果があります。
デザインアクセントになっているムシみせZIPは、ひざ下から裾までの巾を変えない付け方。
そして、ブーツの甲に当たるZIPの下止まりは、そのテープにかかる負担を軽減させるため、裾から少し控えられています。
お客様の遊び心がディテールに見える、とても実用的な機能をもったカスタムです。