Repair&custom 08
前回につづいて衿のカスタムをご紹介いたします。
当社の既製品DLRJ-M1。このスタンドカラ―をシャツカラーに交換します。
「雰囲気を変えてみたい」が、お客様の実に明快な理由です。
機能的でシンプルなデザインの衿腰の低いスタンドカラ―に対し、装飾的なシャツカラー。 当然のように、イメージは全く違います。。
生まれ変わった新しいジャケットとして楽しめるカスタムです。
ジャケットとの重ね着が定番のBIKER DENIM VEST2。
その際に、二重になった衿まわりをすっきりさせたいということです。
そこで、ベストの衿を取り外し、革でパイピングを施します。
インディゴブルーのデニムはカラーコーディネートがしやすい素材です。
シンプルになった首まわりのアクセントはお好みの配色で。
また、衿ぐりの形状を加工してからパイピングをすることもできます。
ベスト下のジャケットの衿をしっかりと見せたいと言う事でVネックに。
前掲姿勢で極限まで伏せ込むライディングポジションでは、ヘルメットに緩衝しないコンパクトな衿が 必要となります。
となると、行きつく先は、レーシングスーツに見られるディテール。
付け替えるスタンドカラーに用意されたのは、革とケブラー素材のニット。
喉元から肩口までは革でしっかりと衿を立たせます。
首の後側部分にはケブラーニットを使い、ヘルメットにストレスを与えない作りに。
衿の前合わせを離してクリアランスをとることで、喉や顎へのあたりを軽減。 実に機能的なカスタムです。