重鎮
これは‘クリッカー‘と呼ばれる油圧式裁断機。
工場で使用する機械の中で最も大型で総重量は1tを超えます。
各自が手作業で裁断を行うヘッドファクトリーの中では
特殊なツール。
用途としてピンキングの台座やスライダーにつける引き手・ベルトなど
の小さなパーツの裁断で使用します。
裁断板の上に革と刃型を載せ、ボタンを押すと革がカットされます。
スイングアーム式の上盤をずらし材料の様子・裁断の結果を
見ながらの作業。
切り替えスイッチは常に‘両手‘に設定。
ハンドル上部にある二つのボタンを同時に押さないと作動しない
仕組みになっており、誤作動による事故を防ぎます。
20tもの圧力がかかる為、片手で行う作業効率面よりも
スタッフの安全性を最優先し、必ず両手を使う作業に撤しています。
皮革を始めプラスチック・ゴム・繊維・合成樹脂など
様々な材料の裁断に適しており、厚い物も1発でプレス。
カドヤ本社ビルの片隅にどっしりと鎮座する油圧クリッカー。
頼もしい存在です。
【中村】