LEATHER PULLER
何度でも自在に素早く開閉が出来るファスナー。
衣類やバッグには欠かせない存在。
他の呼び名としては「ZIPPER」があります。
これはアメリカのジーンズメーカーが命名したものですが
今日では世界的に浸透しています。
ちなみに「チャック」と呼ぶのは日本だけです。
今回はZIPと呼ばせていただく事として
ヘッドファクトリーでラインナップしているZIPのスライダーの
見本の一部がこちら。
番手や形状・色の種類はさまざま。
そのスライダーの先端は、たいてい引き手として使用する
紐やアクセサリーを取り付ける事ができる形になっています。
グローブをしたままでも楽に開閉ができるという利点もあり
ライダースジャケットでは多く採用されている仕様。
ヘッドファクトリーのラインナップでも標準仕様としている
モデルも多数あります。
オーダーメイドの際にオプションで選択することも可能ですし
またはオリジナルのものを取り付ける方もいるのでは?
さて、その引き手とスライダープルの関係性について考えてみると・・
まず開閉時にプルを引っ張る角度や方向が正しく使われていないと
局部に負荷がかかり、破損の原因にも繋がります。
そこに引き手を付ける事で、プルの角度が安定せずに同様の結果になるのでは?
という不安要素がないとはいえません。
しかし、革などの柔軟性のある素材であれば、直にかかるプルへの負荷を
軽減するのに有効的であるとも考えられます。
また「力点を変える事により、少ない力でスライダーを動かす事が
出来るのではないか」というのが私の見解です。
実験も兼ねて使用している私のジャケットを見ている限りでも
同じ事が言えます。
とはいえ、引き手が絶対に必要という訳ではありません。
スライダープル単体の見え方が好きな人もいますし
引き手の必要性を感じない方もいるかと思います。
革の引き手(レザープル)といっても、ひねるタイプやリベットやステッチで
留めるものなど種類はさまざま。
単純な構造ゆえに自作するのも楽しみの一つです。
ついでに申しますと私のジャケットに付いているものは
カットした革をボタンで留めただけのもの。
【中村】