経年による変化を楽しむという事は…
ヘッドファクトリーラインナップにおける、近年の代表モデルが「Ad9」と「Ad9R」。
読み方は「アドナイン」と「アドナインアール」となります。
この2モデルの外観上は、襟の形状と肩と袖の当て革のぐらいしか違いを感じないであろうが、実は似ているようで似ていない。
Ad9は立ち姿勢寄りの綺麗なシルエットに拘りながらも、アップライトな乗車姿勢までは着用できるバランスで仕上げ、
Ad9Rはやや前傾姿勢に寄せ、特に腕の運動量をAd9と差をつけて再構築。シルエットのシャープさを崩さない範囲で乗車寄りの設定。
実際に着用した体感差の方が大きく感じるはず。
また、本体革に使用するオイルドヴィンテージステアならではのクロムとタンニンによる混合鞣しとオイル分の調整による独特な柔軟性や表面のシボ加減の豊な表情は、着用頻度と年数にバランスよく比例して馴染み変化を楽しめるはず。
私物ではありますが、約2.5年着用のAd9と
2年目に間もなく突入のAd9R。
各部が擦れているのは着用している証でもあり、
革を馴染ませる事だけを目的とした着用とは一線を画す。
本当の経年による変化を楽しむという事は、
着用する者が愛する革ジャンと共に時を刻むということ…
…かも知れません。
この2着の年数はまだ浅いので、さらに深く楽しめるはず。