2013-T.O.T DEBUT
2013.11月10日(日)
天候 曇り(昼前より雨の予報)
気温 早朝は気温も低く、10℃ほどだったでしょうか。
T.O.T [TASTE OF TSUKUBA]
2013 神無月の陣
が筑波サーキットで開催され
今日は早朝からレース観戦です。
観戦というより 応援ですね。
なんと!
カドヤ本社工場のパタンナー 牛坂 がレース初参戦ということで
わたしも朝から ソワソワ アヮヮヮ、、
いてもたってもいられない感じ、、、なんです。
T.O.T は全12クラスに分かれ
出場車両は1980年代のバイクが中心となり
年式、排気量、フレーム形状などによりクラス分けされ
各クラスごとに細かくレギュレーションが定められています。
牛坂 がエントリーするクラスは
D.O.B.A.R-1 [Days of Bike and Roses]
1980年までに生産されたもので
D.O.B.A.R 指定車両以外のエントリーが認められず
車両の雰囲気を重視するため 改造にも細かく制限がある。
4サイクル車の排気量は810cc以下の範囲で
ボアを拡大することができる。
カワサキのザッパーが参加者の多くを占める。。。
と、案内にあります。
ハセケンさん の愛称で
多くのライダーから厚い信頼を受け、親しまれております
長谷川 健次 さん 率いる
TEAM ZAPPER からのエントリーとなります。
「ハセケンさん は
いつも縁の下の力持ち
多くは語らずチームのまとめ役
本当に頼もしい方なんです。。。」
と、牛坂。
豪華絢爛
TEAM ZAPPER のブース内です
それぞれのクラスで全5台がエントリー
手前から
No.3 田口さん KAWASAKI Z650 [D.O.B.A.R-1]
No.71 井上さん KAWASAKI KZ1000MK Ⅱ [MONSTER]
No.63 金子さん KAWASAKI Z1000MK Ⅱ [MONSTER]
No.93 牛坂くん KAWASAKI Z650 [D.O.B.A.R-1]
No.13 長谷川さん KAWASAKI Z650 [D.O.B.A.R-1]
No13
ハセケンさん のマシン
となりが
ハセケンさんに仕上げてもらった
牛坂のマシン
彼自らのコンセプトでパタンメイキングを行った
セルフオーダーのレーシングスーツ
往年のレースクラフターズ のカラーリングを彷彿させる
懐かしいデザイン
袖口から身頃を通り足首にかけて渡した数本のラインが
このスーツの特徴で 前身、後ろ身の両方にレイアウトされています
なんでも
肘を立てて アップハンドルのポジションでコーナリング中に
側面のラインが綺麗に見えるようなイメージで
工夫がこらされている、、ようですが
できたんですか?
イメージどおりのライディングぅ!!
ゼッケン番号 93 は
牛坂の名 にちなんで牛(ギュウ)さん⇒キュウサン⇒93
ハセケンさん がつけてくれたそうです。
以前から わたしが参戦している MCFAJ クラブマンロードレースに
応援に駆けつけてきてくれ 手伝いや写真撮影で
一日中走りまわってくれている 牛坂
常々 「観るよりも参戦したいっす!」と言ってましたが
ようやく念願叶って、今日の晴れ舞台を迎えます
「レザーウェアを製作する とても良い環境に身をおき
更なるチャレンジとしてレース参戦の実体験を積み重ね
仕事で携わる次なるオーダーへ橋渡しするために
あたらしい試みを各所とりいれ、実験したい 」と。
カドヤ の強力なバックアップもあり
自ら立ち上げたレーシングスーツを身にまとい
カドヤの看板 を背負います。
今日は勇ましい!!!
でた!
ギンちゃん!!
早朝の3時の寒空にバイクで牛坂宅に駆けつけ
積み込みから車の運転手までかって出て
レース場内では常に牛坂をサポート
レース経験も豊富で
出走前の細やかな心得を熟知しているためか
余計なことは言わず
いつもより口数の少ないギンちゃん、、
頼もしい 助っ人 です。
カドヤ応援団 来場!!
営業部 坂井部長
レース直前の彼にプレッシャーとヤジをとばしに、、、
ではなさそうです。。
激励 の一声
そしてそして、
もう一人、、
若い頃から走りに走って
レース経験が豊富なこの方
カドヤ 三代目 深野社長
黙して牛坂をじっと見守ります
社長に就任されてからは
毎日毎日 本当に忙しくされており
満足いく走りはご無沙汰なのではないでしょうか!
内心ウズウズしていたこと と察します。
向かって右の方が
先ほどからご紹介させて頂いてます
ハセケンさんであります
満面の笑みから
お人柄がにじみでています。
中央は
「これだけはやりたかった!これだけは!!!」と
サングラスをかけてご満悦の牛坂
彼の憧れ
当時のスーパーバイクの立役者
スティーブ マクラフリンの現役時代のスナップショットから、、
こんなことに、、、。
左の方は
以前カドヤでレーシングスーツをオーダーして頂き
HFブログでも以前 牛坂がご紹介した
小松崎さん
今回はエントリーしておりませんが
KAWASAKI Z750FX が愛機です。
立川さん
何度となくHFブログで紹介させて頂いており
いつも牛坂がお世話になっている方です。
この日集まったブース内の大勢の方達に
気さくに声をかけ 場を盛り上げ 和ませておられました。
立川さんも生粋の ZAPPER乗り
KAWASAKI Z650B1 が愛機です。
そして、、、
ついに決勝の時を迎えます
場内アナウンスで
クラスにエントリーのライダー、マシン、チーム名が
次々と紹介され
同時にグリッド内にいた応援団は観客席に場を移し
スタートの瞬間を待ちます。。。
ギリギリまでまわりの皆に愛嬌を振りまいていた彼
さすがに その表情は一変
勝負を挑む鋭い目つきとなります。
スタート!!!
猪突猛進 の牛?
おやおや?
コーナリング中のボディー側面ラインとは!
このことか~!!!
お昼の12時を過ぎた頃に D.O.B.A.R-1 のクラスは
決勝がスタート。
全10周で争われました。
後半になって心配していた雨がパラつき
残り3周でウェットコンディションのアナウンスが流れましたが
本降りではなく レースは続行。
牛坂は無事完走して戻って来ました
興奮冷めやらぬ中で
早くも悔しさを滲ませていましたが
なにはともあれ 今日はデビュー戦
悔しさや失敗なくして
成長、進化も無い というものであります。。。
今日1日は牛坂にとって忘れられない日になったことでしょうし
わたしも朝から色々と楽しませてもらい胸いっぱいでありました。
今回レース場に観戦者として足を運び時を過ごした中で
あらためて実感し気付いたことは
レザーウェアの存在意義について です。
タウンユースにおいては毎シーズン 各メーカーがしのぎを削って
高機能ハイテク素材のウェアを展開し
軽くて着易く価格もお手ごろな
ライディングウェアが多く見受けられるようになり
ユーザーの選択肢も使用用途により様々であります。
しかしながら
こと、レース場におけるライダーのウェア装備は
レザースーツ以外認められておらず
(勿論、パッド類、関節まわりの異素材がレイアウトされているものも含む)
どんなに時代が移り変わってライディングウェアが進化し続けても
昔も今も おそらく これからも
スピードに制限のない
過酷な状況下から身を守る最良の素材として、、
レースの厳格な規定の中において
レザースーツは不動の存在意義をうったえ続けることでしょう。
おおげさですが
レース場は [レザーウェアの聖地] であり
レザーウェア製作に携わる職人として
身の引き締まる思いと、
この上ない誇り を感じ得る
大切な一日 となりました。
ギュウさん
おつかれさま!
楽しいひと時をありがとう!!
【原田】