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記事: STAFF MAGAZINE-Vol.12 2021-22 Autumn/ Winter collection

STAFF MAGAZINE-Vol.12 2021-22 Autumn/ Winter collection

2021年秋冬シーズンコレクションがいよいよリリース

昨年は創業85周年のアニバーサリーイヤーでした。

そんな節目を迎え、カドヤがその先に見据えるものとは。

今回も企画従事者目線でご説明とご紹介をしたいと思います。


ライター : カドヤ デザイナー

編集:カドヤ編集部

85周年イヤーが過ぎ、今後に向けて何を考えるのか。

ちょっと冒頭に過去の回想が入ります…。

2020年の秋冬シーズンでは、今までカドヤが培ってきた強みや定番のラインナップを再度クローズアップし

その上で新しい解釈を入れた製品をリリースしました。

温故知新の精神と共に、現代への最適化をおこなっていく。

そんなこれからの時代に向けた“夢想”を掲げたコレクションでした。

カドヤ公式オンライン


今までの踏襲から、次を生み出す一歩へ

新しいものを生み出す際、どこか今までは「従来のカドヤとリンクしているべきだ」そんなふうに考えていました。

ただ一方で、バイク乗りにとっての装備とファッションを日々考えると「今はそこじゃない」と思えたり

そもそも「バイクウェアを作っているメーカーだからバイク色が強くて当たり前」そんな時代でもないと感じてきています。

かつての定番的なスタイルや“当たり前”というものが少なくなり、ラフさやカジュアルさが求められてきている

かと言っていきなりファッションやライフスタイルを叫ぶには胡散臭さが残る。そんなジレンマがいつもあります。

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葛藤の中で一番リアルに、今できる事は

「機能的な側面ばかり意識していないか」

その一方で、「無理に格好つけたデザインになっていないか」

こういった目線、俯瞰した考えで企画するということ。

気軽でちょうどよく、自然と着る人に愛される製品になれば良い

もう少し肩の力を抜いて「バイクのある生活に寄り添えるものにしていこう」

“chill out ”というテーマワードにはこんな思いが込められています。

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バイク乗りにとって、丁度良いとはなんだろう

バイクの服である以上は、機能性や安全性を期待される。

それにバイクに乗った時に動きやすくないと意味がない。

ただ、シルエットの良さとそれらの機能は相反する部分が多分にありまして…なので格好よさと機能のバランスだと考えています。

元々が皮服店である以上、ライディングギアという括りだけに囚われたくない

「これ、自分だったら普段使いもしたいと思えるかな」(新宿歩けるかな?とかよく妄想しています…)

そんな感覚を大切にしているつもりです。

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そこから色々な人の思いが入り魔改造されていくテーマ性…

原案作成を開始したのが2020年の4月頃-ここまで1年5ヶ月ほど

実際には色や素材やディテールなど、原案からの修正・変更は多岐に渡ります。

ただし、中心にあるシーズン(思い)の軸は変わらない。

もう少し肩の力を抜いて“バイクのある生活に寄り添えるものにしていこう“

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<左:NOEMI>   <右:VOLGIN>

「真冬に乗って寒いのはいやだ!」でも、「ただ暖かいだけのサービスエリアで浮く感じにもなりたくない…」そんな思いが込められた極防寒アウターラインナップ


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「気軽に近所でご飯を食べる時にもさらっと着ていけるよね。でもちゃんとバイク用に設計してますよ」なカジュアルラインナップ

<左:HEAVY MOTO PK-T >   <右:MAVERICK>


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バイクでも普段着のアウターにしても兎に角使い勝手を良くしたい」なミドラーラインナップ

<左:HRT5 JACKET>   <右:PROTEX JACKET>


もっと色々あるんですが、大体こんな感じのイメージです。

そして実際には、こういうシーズンのテーマ性は前後のシーズンにもリンクしていったりします。

単一のシーズンとしてではなく、途切れる事のない企画の流れとして

どんどんと精査を繰り返して研ぎ澄ましていき

変遷しつつもそれがカドヤのメッセージとして、一貫した内容と想いがちゃんと伝えられれば、と

まだまだ86年目、これから先も変化する余地がある。

そのように考えながら日々の企画業務を行っております。

東京では夏日から一転。肌寒い日が続き、いよいよスタートした2021秋冬シーズン

今回リリースされる製品も、皆様にお楽しみ頂ければ幸いです。

この記事を書いた人 / カドヤ編集部

カドヤのモノ・コトを発信する社内にある編集部

カドヤのあれこれを社内からの視点と時に外からの視点で積極的に発信していきます。