STAFF MAGAZINE-Vol.2 シーズンテーマの話
シーズンテーマの話
2020春夏テーマ「SUN TAILORS」その意味とは?
-デザイナーからの前置き-
今まで何処にも出してなかったですが、企画デザインを立ち上げる時、ここ何シーズンにも渡って 「シーズンテーマ」を設定してたりします。
言葉や情景、音楽から着想したり、そこから膨らませて20ページくらいのデザイン資料にまとめます。
これは社内用なので全く外には出ません。
なのに毎回無駄に凝ります。無駄に…笑 これから1年半かけてリリースする商品の原案資料なので、そのまま形になる事は、まぁありません。
「企業デザイナーあるある・オトナの事情」とでも言いますか… とはいえ、
これがあるから企画立ち上げから製品まで一貫して煮詰めながらイメージを作れるんですけどね。
あと僕自身、確実にプレゼン能力身につきました!
というデザイナーのどうでもいい話は置いておいて、
この20SS(春夏)シーズン。初めてテーマ説明をしてみようかと思います。
カドヤの今回のシーズン
「SUN TAILORS」何て意味?
一番最初は「スンタラーズ(寸足らず)」でした..というか 裏テーマは完全にそのままスンタラーズ。
LEATHER HIGH SNEAKER やBOOTS SOCKSも当初はこのシーズンにリリース予定だった事やパンツ裾をロールアップしたスタイリング
(本来バイク乗りならご法度?)が好きな事もあり、
軽快な夏の シーズンのシルエットバランスを考える中で、「スンタラーズってよくね?」そんな発言が出発点。
ただ、あくまでもデザインの出発点なのでそこからいろいろ煮詰めていきました。
その後、
「夏の太陽」「開放的な様」「バイクを謳歌する」そこに「寸足らず=スンタラーズ」 最終的に「太陽を紡ぐ者/開放的な夏を謳歌するバイク乗りたちへ」
みたいなところまでイメージが膨らんだところで 商品やロゴなどデザイン開始。
↓実際のスケッチがこちら↓
TAILORは仕立て屋さんなので紡ぐものではないですが、これはあくまで意訳などという。
そんなニュアンスのがしっくりくるという◯二病なデザイナーです。
開放的な雰囲気を演出し、着る人のテンションが上がるようなもの。
それでいて、着る人のバイクライフに溶け込むようなもの。
ハードな使用にも耐え、長く着て頂けるもの。 試作進行で修正と改良を重ねながら、
企画原案作成(スケッチを描いて)から 1年半ようやくリリースとなったコレクションを堪能してほしいです。!
2020Spring Summer SUN TAILORS Collection