文章: 2mmの孔と裏地が涼しさの秘訣!PL-SW XCを着て走ってみた
2mmの孔と裏地が涼しさの秘訣!PL-SW XCを着て走ってみた

単なるアパレルに留まらず、ライダーの安全とスタイルを支える「ギア」であり続けること。それがKADOYAのモノづくりの根幹にあります。
確かな審美眼を持つバイクライター・アイキョウ氏が、KADOYAの主要プロダクトを実際に着用し、その設計思想から実用性までを深く掘り下げる本シリーズ。
今回ご紹介するのは、夏のライディングをより快適にするためのパンチングレザージャケット。モーターサイクルを知り尽くしたアイキョウ氏ならではの緻密なインプレッションを通じて、KADOYAが追求するクオリティの深層へ迫ります。
文・写真/相京雅行
編集/KADOYA MAGAZINE編集チーム
どうも、アイキョウです。
真夏にパンチングレザージャケットを選ぶメリットはわかりますか?
メッシュではなく、パンチングレザージャケットを選ぶメリットは二つあります。
一つはメッシュ素材に比べて耐摩耗性に優れているという点。
メッシュ素材は摩擦に弱いので、転倒時に路面を滑走すると溶けてしまって擦り傷ができやすくなります。
事故の際に路面を滑走した経験がある人はわかると思いますが、擦り傷は治るまで時間がかかり、痛みが続いてストレスになります。
レザーはパンチング加工されているとはいえ、耐摩耗性に優れているので生地自体の防御力が優れています。
もう一つは革ならではの重さ。
重いことで高速走行時などにバタつかず疲れを軽減する効果があります。
最近の日本の気候だとレザージャケットが快適と感じる季節は極端に短いですが、パンチングレザージャケットなら着こなし次第でレザーを着ることのできる季節が長くなるかもしれません。
それでは早速ディテールからご紹介します。
Detail: PL-SW XC

商品名:PL-SW XC
カラー:ブラック・アイボリー・グレー
※肩・肘・背中にプロテクターポケット
定番のブラックもありますが、アイボリーやグレーもおすすめ。
もちろんブラックは様々な車種や服装にも相性が良いですが、アイボリーやグレーもパンツの色を選ばずコーディネイトしやすいカラーです。

一番のポイントは牛革採用でパンチング径が2mmということ。
牛革は厚みと強度があるので2mmの穴を開けることができます。

暑い時期は鹿革のパンチングレザーグローブを使っていますが、比べると穴径が全然違います。

更に涼しくするための工夫として、裏地のメッシュには吸湿速乾加工が施されていて、インナーに吸湿速乾系を着用すればドライな着心地になるので不快感が軽減されます。

背中の中心だけ立体感のあるメッシュ生地に切り替えられているのはジャケットと体の間に空間を作り風通しをよくするためのもの。

形としてはスタンドカラーのセミダブル形状ですが、少しファスナーを開けた時に左側の前身ごろはボタンで固定できるのですが、右側はできません。
片側だけでも十分に風を取り込めますが、「両側固定できれば」と感じる部分もあるかもしれません。しかし、全体の美しいデザインバランスを最優先した結果が、この絶妙な仕様なのでしょう。

ファスナー類には軽量なアルミ製が採用されていて、一番使うメインファスナーには革の持ち手がついているのでグローブでも操作しやすいのはうれしいポイント。

両脇ポケットと内ポケットが一か所ありますが、いずれも大型のスマホも入る容量が確保されています。ポケットにも革の引手がついていると交通系ICが使える料金所などで便利なので、自分でカスタムしちゃっても良いかも。

機能性の面では転倒時に接触しやすい肩や肘には当て革が張られているのもポイント。

着丈は短めですが背中が出にくいようにサイクルカット。

デザイン面では肩にカドヤ90周年のワッペンが配置されていますが、同色なので悪目立ちしません。

背中にはXYRS2Cのロゴが刺繍されており、10 years to Centuryを意味しているとのこと。

ワッペンは身頃の内側にも配置されており、アニバーサリーモデルだということが分かりやすく表記されていて所有欲を満たします。

その下には工場生産時のシリアルナンバー、名前、血液型をかけるスペースがあり、万が一のことを考えている二輪用品メーカーならではの気遣いですね。
PL-SW XCのサイズ感

身長164cm、体重62kg、筋肉質な体系で着用してみるとMサイズでジャストフィット。
普段アウターはSサイズを選ぶことが多いですが、Sサイズだと動きにくく感じてしまいそうです。

春先や秋口に着用するならウインドブレーカーを一枚中に重ね着すれば使える時期がぐっと伸びますが、カドヤのラインナップならWIND BLOCK MDLがコンパクトに収納できるのでおすすめ。
PL-SW XCを着て実際に走ってみた

気温26度で湿度が高く不快感マックスの日に吸湿速乾系インナーの上から羽織って走行してみましたが2mmの穴から風が束になって体に当たる感覚があります。
メッシュが面ならパンチングレザーは点で当たる感じですが涼しさは変わりません。
26度だとウインドブレーカーを持ち歩かないと高速道路の長時間走行や少し標高が上がると寒く感じるかもしれません。
吸湿速乾系の裏地を採用しているのも好印象で、蒸れがジャケット内にこもることがなく、背中の立体感のあるメッシュの効果もあって、背中まで風が抜けていきます。
メッシュジャケットより重さはありますが着用してしまえば重さは感じず、むしろしっかりした素材に守られている感じで安心感マシマシです。
まとめ

メッシュジャケットと比べれば防御力は間違いなく高いですし、2mmの穴、吸湿速乾裏地の効果で想像よりも涼しく感じました。
真夏もインナーを工夫すれば着用できると思いますが、個人的にはグレーやアイボリーの方が見た目的に涼しさがあります。
ウインドブレーカーを使えば使える季節も長くなるので、意外とレザージャケットよりも快適に感じる温度帯は広くなっちゃうかもしれません。

在機車零件製造商工作了12年後,目前擔任機車和戶外媒體的撰稿人,同時也是工作服製造商的品牌大使。
在YouTube頻道「アイキョウ バイクチャンネル」中,廣泛發布與機車相關的內容,包括機車試駕、頭盔和夾克等用品評論,以及時事議題的探討。









