(素材)HFディアとは?
HFディアとは?
自然の中の色彩や風情を巧みに取り入れ、奈良の美しい四季の中で生まれ育った伝統、培われた技を、天然素材である「鹿革」の鞣し一筋に拘り生業とする「藤岡勇吉本店」。
明治17年創業、以来128年を迎える同社は、代々培われてきた鞣しのノウハウを重んじながら、一方で化学的な技術データの処方箋化や蓄積、環境に配慮した鞣しの開発など、常に先見の明を持った研究を行っています。
鞣しは風土的な要素が重要なため「藤岡ディア」には地元の水「菟田野の水」が必要不可欠となる。また、保温性と耐久性に配慮し、アフリカ産のチーク材を使用した本場スペイン製ドラムに拘ります。
鹿革の優れた特性である「しなやかさ」「丈夫さ」「やわらかな風合い」は、枚挙にいとまがない程の細部に渡る気配りと鞣しの確かな技術があってこそ実現します。
- 革に関する注意点 -
鹿革は他種革と比較して傷が多いのが特徴とされています。また、本製品に使用している鹿革の鞣しは、天然素材の風合いと通気性を活かし、革表面のコーティングを施さない素上げ染料仕上げであるため、更に傷が目立ちやすく、従来のHFクオリティーのセレクトからすると、 違和感、疑問を抱く方も多いかと思われます。
本社工場としても最大限目立った傷を除ける様工夫し努めておりますが、最優先すべきは長期に渡る経年変化にもしっかり耐えうる様、小判の一枚革の最良の場所(ハリ、コシ、キメの整ったシボ)にて型紙をレイアウトすることと考えております。
傷も含めた良質な風合いとして御理解頂けると幸いです。