RECYCLE
革漉き機の製造に関しては現在、ほぼ100%のシェアを誇るニッピ製。
縫製する前に革を薄くする工程(漉き)でこの機械を使用します。
本社工場では2台が稼働中。
電源を入れ足元のペダルを踏むと、樽(ローラー)と丸刃・グラインダー(砥石)が
連動で回転します。
ローラーで送られた革が刃によってスライスされる仕組み。
上部の厚さ調節ダイヤルと押さえ金具により、コンマ数ミリまで薄くする事が可能です。
どれも非常に精度の高いパーツ。
回転中にグラインダーをあてると、火花を散らし刃が研磨されます。
まるでミニチュアの生産工場のよう。美しい光景。
銀色に輝く新品の丸刃。
研がれて短くなった刃は交換の時期を迎えますが、このドーム型の美しい鉄塊を
捨ててしまうのが毎回、心苦しい。
そんな時、工場内で廃棄処分往きのランプシェードを発見。写真では分かりづらいのですが
色は昭和の電化製品によく見られるレトロなグリーン。堪らんです。
そこで、この二つの廃品を合体。古い刃は電気スタンドの土台に。
製作時に手を数ヶ所創傷。刃物の取扱いにはご注意を!
自宅での明かりは、ほぼこの1台のライトで間に合ってます。十分な明るさです。
生活はミニマムで。思考はマキシマムに。一生着られる革ジャンは上等なものを。
【中村】