KNEE POSITION
ライダーの関節を守るパッド
今回は膝にスポットを当ててみます。
事故のときに受傷することが多いのが、
膝蓋骨と膝関節の中にある後十字靱帯の損傷です。
膝蓋骨はもともと大腿四頭筋(大腿の前面に付く筋肉)の筋腱が骨化したもので、
膝を動かす時にはテコの支点となり膝の運動にとって非常に重要な役割を果たします。
後十字靱帯は膝関節内にあり、大腿骨に対して下腿の骨が後方へのズレるのを防ぐ重要な靱帯です。
生体関節の摩擦係数は0.005~0.02。
人工関節が0.1~0.5、
氷と氷は0.03
生体関節が如何に優れた機構であるかがわかります。
パッドが付いていれば安心ということは決してありませんが、
大切な膝を守るため,パッド付きの革パンツはいかがでしょうか。
パンツを履き、膝を曲げて膝パッドの位置を確認したのに、
いざバイクに跨ってみるとパッドの位置が微妙にズレてしまうケースは多々発生します。
パンツの膝位置を合わせるには、内股のラインがキーポイントになります。
大腿骨骨頭から脛骨を結ぶライン(Mikulicz Line)に対して、
大腿骨骨幹の傾きは約175°から165°くらいと言われています。
大腿骨のアライメントは下肢の軸に対して逆ハの字になっているため、
直立時と坐位(シートに座る)をとって股関節を広げた状態では
内股ラインの長さが大きく異なります。
骨盤の広い女性の場合は男性よりもこの逆ハの字が強く、
内股ラインの長さに開脚時と脚を閉じた状態では大きな差がでます。
またステップの位置によっても膝上の必要な距離は異なってきますので、パッド付の革パンツもしくはツナギを購入される際には必ず自分のバイクに跨り,どのようなライディングをするかも考慮して決めて頂けたら良いかと思います。
楽しくより安全にバイクライフを送るため・・・
バイクもウェアーも そして身体も末永く付き合っていくことを願います。
単車やスタイルに合った革ツナギをお考えの方
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【牛坂】