革ジャンの双子、布ジャン!?
こんちには。
季節の変わり目で安定しない天候が続く東海地方、
たまに晴れると無性にバイクが恋しいです。
唐突ですが、皆様、革ジャン着ていますか?
今回は革ジャンの小話をさせて頂きます。
まず、「革ジャンの中に、双子の布(ぬの)ジャンが入っています。」
さて、トンチではありません、お気付きでしょうか?
そうです、裏地のことです。
表革に合わせて作り、瓜二つ。
革ジャンの着心地や耐久性UPに無くてはならない存在です。
代表的な裏地はツイルやサテンですが、ではツイルとは?サテンとは?
何でしょうか?
元々、不織布や特殊なのも以外は殆どの生地は糸を織り作ります。
簡単に言えば、その織り方の違いです。
糸の織り方には「三原組織」という
平織、綾織、朱子織の3つの基本的な組織があります。
経糸(たていと)を視点にした場合、1本に対して緯糸(よこいと)を
何本交差させるかで特性が変わります。※緯糸、視点でも同数交差になります。
・平織とは経糸、緯糸を1本づつ交互に交差した組織です。
強い生地になるのが特徴で、帆布やキャンバス等の種類があります。
強い反面、ごわつきがあり裏地としては余り使われません。
ポケットの袋地、ベスト、靴のアッパー、バック等に用いることが多いです。
・綾織とは主に経糸1本に対いして緯糸2本、または3本を交差させた組織です。
平織より強度面では劣るものの、伸縮性があり、シワになりにくい特徴があります。
そして、ツイルは綾織に属します。
実はデニムも綾織です。経糸をインディゴ、緯糸を生成で織るので、
表裏で経糸と緯糸の露出差があり、生地色も表裏で差がでます。
・朱子織とは経糸1本に対し、緯糸が4本以上交差した組織です。
交差が少ない分、綾目が目立たず光沢が出て、肌触りが良いのが特徴です。
反面、糸ズレや糸浮きをしやすく傷つきやすいです。
サテンは1:4の朱子織です。
ちなみにシルクは1:7の朱子織なのでとても肌触りが良いのです。
糸の素材や太さの組み合わせで、生地の種類は八万です。
たくさんある生地の中から革ジャンを作る時に、表革とバランスの良い裏地を選ぶことで、
長くご愛用頂ける様に考え抜いた物が製品として店頭に並びます。
また、オーダーや修理をご相談頂いた際も同じようにアドバイスさせて頂きます。
今回は布ジャン(裏地)の小話でございました。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。