残暑お見舞い申し上げます
異例というか異常な暑さが続いた今年の夏が終わろうとしています。
空が高く、月は映え、朝夕には秋風を感じられるようになったものの
暑さはもうしばらく続きそうです。
私は夏がそんなに好きではないのですが、8月の末あたりに夏の終わりを感じると
なぜか喪失感のようなものや、寂しさを感じたりします。
夏の盛りには連日の猛暑で体力は落ち、睡眠不足が続く中
「早く秋になればいいのに・・」などと思っていたくせに。
自分だけではないと思いますが、この感覚は何でしょう?
思うに夏は、花火・夏祭り・海・旅行・帰省などの人の情熱を
駆り立てる要素があふれているから。
もしくは子供の頃に夏休みが終わる残念感がしみついたせい?
または毎年恒例のイベントが終わった瞬間。
暑いのが好きな人は、これから来る寒さへの恐怖感を覚えたりするのでしょうか。
そんな風に空や空気に夏の終わりを感じては、物寂しい気分になったり
しますが、9月になり、秋に入ると切なさは消え、ワクワク感が増して行きます。
食・読書・イベントなど楽しい事が盛り沢山。
私の場合はクローゼットから革ジャンをひっぱり出します。
そして羽織ったり、デティールのチェック。メンテンナンス中に
増えたシワ、傷、アタリなどを発見して悦に入ってみたり・・
この時間は「それ着てて暑くないの?」とツッコミが入らなくなる
10月に向けての出待ちタイム。
一年を通して着ていたいというのが本心ではありますが・・
何故ここまで革のジャケットに魅了されるのか?
10代の頃に革という素材に惹かれたことに始まり、映画から受けた影響や
シンプルに「ただ好きだから」とか「普通にカッコいいから」等など・・
あるいは幼少期に、父親が着ていた革のコートが目に焼きついていたのかも
しれません。
毎年、9月に入り行うこの革ジャンとのやりとりは、
もう20年以上続いています。
一時は10着近く所有していたレザージャケットの数は
今では淘汰され、4着に。
そのうちの2着はカドヤ製。
最後にはその2着が残ることになりそうです。
【中村】