ブーツインの話
カスタム修理でよくあるブーツイン加工の話をさせて頂きます。
ココで説明するブーツインとは、
「パンツの裾をブーツの中に入れる」とさせて下さい。
まずブーツの筒周りには裾を入れる為、ある程度ユトリが必要です。
ユトリが大きくあれば、パンツを加工せずとも多少はOKかもしれませんが、
ユトリのあまりないブーツの場合は、思い切ったカスタムが必要です。
今回は、弊社のRDブーツに合わせてパンツをカスタムしたと仮定します。
狭いブーツの中でパンツの裾がキレイに収納されなくてはならないので、
足首付近はピッタリ目のほうが良いです。
足首の寸法プラス1インチ(約2.5㎝)くらいがよく行っている寸法です。
丈は着座時でくるぶしの上の位置くらいで十分なので、カットします。
足首付近はピッタリ目になりますので、裾口にはファスナーが必要になってきます。
ファスナーの位置は人体の構造上、くるぶしとアキレス腱の間あたりが良いと思います。
ファスナー付きのブーツであれば、ファスナー同士が近くならないように
内側か外側とで選択して頂きます。
足首付近はブーツで圧迫されるので、
金属よりも薄く、エッジの少ないコイルジップを推奨しています。
またファスナーを覆う(ムシ隠し)端と、
ジップと肌の間にある風ヨケは極力薄くしたいので、
革の特性を生かした切りっぱなし仕様がお奨めです。
以上、一例を簡単に紹介させて頂きました。
履くパンツ、ブーツ、どのように見せたいか等、
場合によっても多少変わってきますので、
ご要望があれば、お近くの直営店にてご相談して下さい。