
BLACK & CHROME
先日、MAD MAX FURY ROAD BLACK & CHROME という映画を鑑賞してきました。
2年前に公開された MAD MAX シリーズ最新作の内容を、そのままモノクロに置き換えて再上映しているものです。
一作目から変わらずメガホンを握り続けるジョージミラー監督は現在70歳を超えていて、頓挫を繰り返しながらも約30年ぶりにシリーズ最新作を撮りあげたこと自体にとてつもないロマンを感じ、2年前の夏オリジナルカラー版を公開初日の朝一番で観に行きました。
それから暫くして、同映画を 「爆音」 で特別上映している映画館が西東京にある事を知りました。
どうやら、ただボリュームを上げているだけでは無い拘りまくりの音響システムとエンジニアには、 「採算度外視」「赤字覚悟」 のコストが掛かっているらしいのです。
3D以降、進化を続ける体感型シネマに付いて行くきはしないものの、音がデカい分には心が動かされますし、何よりその映画館の男気にロマンを感じずにはいられません。
という事で心躍らせて劇場に向かうと、強烈な映画の世界観とイカれている音響に身を委ねました。
そして先日、新宿を歩いていると、新宿ピカデリーという映画館の壁面に貼られている MAD MAX のポスターが目にとまりました。
今更まだ再上映しているのか、と思い近寄って見てみると 「ブラック&クロームエディション」 と書かれています。
気になったその足で、斜向かいにある紀伊国屋書店の映画コーナーへ向かい、映画雑誌のページを開いてみると、ジョージミラー監督が 「これがベストの仕様」 と言い切っている記事を見つけました。
その作品に対する執念とも酔狂とも言える情熱に、3度目のロマンを感じ劇場へ戻りました。
白黒映画を劇場の大スクリーンで観ることが何時ぶりのことか思い出せませんが、なんとも言えない不思議な感覚に陥ります。
色という一つの情報が省かれた事で想像力が補おうとするからなのか、陰影が強調された映像からは人物の表情から伝わる感情や、金属の硬さ重さ痛さなどが、やたらめったらと格好良く飛び込んでくる気がしました。
あーなるほど、結局やっぱり陰影なんだな。
という事で
陰影といえば 革ジャン
陰影といえば冷却フィン
男がしびれるものには影が付き物
流石にこじつけでしょうか。
【市島】
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