名古屋店の日常（第七話）革の種類を教えて。

測るの好きなの（笑）

ノイズ計、風量計、照度計、サーマルイメージャー、ガイガーカウンター！！マニアックなのもあるよ。

たくさん、お持ちですね。（白目

計器の種類はわかりましたけど、肝心な革の種類を教えてくださいね！

そうだった、そうだった。

カドヤが現在（2024年）扱っているのは牛と山羊（ヤギ）。ただ牛と山羊といっても、その中には種類があるのさ。特に牛革は革業界全体で8割を越えるほど使われているから、細かく分類されているんだよ。

うん。で、細かく分類されている中でも有名なのがステアとカウだね。

正直、ウィキペディアを見れば誰でもわかる情報ではあるけど、僕たちはスマホ片手に接客するわけにはいかないから、せめて自社で扱っている革は覚えて欲しい。

タンナーやメーカーによっても多少の言い回しが異なるから、注意が必要だよ。

ステアハイドは去勢された2才以上の雄牛。革表面にシワが少ない、もっとも一般的な革。

そう。

もう一つの定番は、カウレザー。2才以上の雌牛、出産を経験していてワイルドなシワがあるしステアに近い耐久性と柔らかさを兼ね備えているよ。

ヴィンテージテイストでこっちもカッコいいですね。

動物の違いなら、最近よく見る山羊（ヤギ）、ゴートスキンもカドヤのラインナップに増えているよね。ゴートは牛に比べ軽くて、少し劣るけど十分な耐久性もあるよ。年々需要が高まっているから、今ではゴートは高価な革なんだ。

そして今は取扱いがないけど、馬、羊、鹿もあった。確か、ブーツの裏当てに豚もある。
世の中にはワニや、蛇、エイ、鮭とか爬虫類や魚類の革なんかもあるから、参考程度に調べておくといいよ。

※オーダーならカラー選択も可。（一部廃盤あり）、画像は牛革

動物の種類の他に、どういうレシピで鞣すのかって種類もあるよ。

※右から混合なめしステア、DEER（現在取扱い無し）、ゴート、クロムなめしステア、オイルステアなど

※カドヤ2023-2024AWカタログ　P.7参照

うん、直営店スタッフなら、カタログは覚えておこうね。

あと、忘れてはいけないのが革はどれも他の生物から頂いている部材だってこと。

僕らはその尊い命の部材を扱っているんだ。

だから、お客様に長く使って頂きたいと願い、そういう提案を心掛けようね。

それが、動物たちへの感謝の気持ちになるからさ。