Order made 9
お客様 Uさん からご依頼を頂いたオーダーパンツ
本体のブラックヴィンテージステアに Uさんオリジナルのオーダーエッセンスが
細部に渡り盛り込まれています。
完成後はとてもシンプルに見えるパンツですが、一着の製作に必要なパーツの
ボリュームは御覧のとおりです。
パンツは経年変化による局部負担が、より顕著に出ます。
裏当て布、アイロンテープ、リベット留め、ダブルステッチ、返し縫い、
補強内容はその時々の状況により判断します。
前身中央の小股
パンツの製作工程の中で最も重要で、作業の困難な場所。
大先輩であり百戦練磨のベテラン職人をもってしても「 パンツの仕上がりと
穿き心地は６~７割方 小股の完成度にかかっている 」と言わしめる程、
縫製職人にとって難易度の高い場所です。
第２の難関がこの裾まわり
Uさん御指定の白いラインを、ワキ線の縫い目を基準に平行に左右に振り分け
縫い込む。そして長めにセットされたマチ付きファスナーがムシ隠しで縫い込まれます。
局部的にパーツの密集度が高く、革の厚みの漉き加減を調整し、強度を保ちつつ
ファスナーのスライド感に支障が出ない様 細かく気を配ります。
出来上がると簡単そうに見えるかもしれませんが、
実はジャケット製作同様、むしろ それ以上、オーダーパンツは細かい難問の連続だったりします。
Uさん
すばらしいオーダー ありがとうございました。
オーダーメイドスペック/オリジナルパンツ
・革/ヴィンテージステア黒
・ライン/ドラムダイ白
・裏地/ポリエステルサテン黒
・ZIP/YKK ,No.7,No.5ゴールド
・ドット釦、リベット/真鍮
・取扱店/KADOYA大阪店
【原田】
