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記事: TYH MAGAZINE - 研究記録.01“ココロクスグレ”

TYH MAGAZINE - 研究記録.01“ココロクスグレ”

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TYH MAGAZINE - 研究記録.01“ココロクスグレ”

自分たちの中にある既成概念を、「外と交わること」で、一度破壊してみる。

それにより、新たな視野が広がっていく。

今までに作られた既成概念や慣例に基づきながら、企業は社会活動を行っていく。

往々にして、”ものづくりでも、サービスの提供でも、そしてそれ以外の業界でも”そうだと思う。

自分たちの今までのやり方、そして考え方の枠を守りながら動くのが常である。

ネガディブな意味合いではない。

求められる姿をいち早く察知し、既存マーケットに向けた適切かつ着実なアウトプットには必要なこと

だが、それだけでいいのだろうか?

我々が生きるのは過去ではない。来るべき未来だ。

未知の世界に向け新しい概念や価値を創造していきたい。

バイクの世界をもっと楽しいものへと変化させたい。

過去の経験から来る作り手としての本能が、そこにメスを入れたがっていた。


GK ダイナミックス × カドヤ

バイクのシーンは日々、そして予想外に変化している。

⽇本の⼈⼝推移を反映するかの如く、⾼年齢化が進み、一時は陰りを見せていた国内バイク市場

それが一変、コロナ禍の需要により中古車市場を含めたマーケットは拡大。

今まで「バイクを⽣活や趣味に取り⼊れて来なかった若者や⼥性がこのマーケット枠を広げ始めた。

そして未来はカーボンニュートラル。

単なる移動手段であれば自動運転でいいのだが、バイクの価値は「生活を楽しくする 」こと。

好きな時、好きな場所へ。

風を感じながら走る。

生きている喜び。

自由な翼を手に入れた充実感。

モノを介した人との出会い。

⽣活が豊かさをましていく。

そんな、主体的で味わい深い趣味の世界。

今がチャンスだ!

新たなライダーが生まれ、新たなシーンが芽生える今。

作り⼿の我々も、変わるべきタイミングだ!

⽇本のバイクカルチャーを、次のフェーズへSHIFTさせたい。

こんな創造への意欲と葛藤が、⾃分を突き動かそうとしていた。

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思い返せば年前、初夏の出来事。

とあるバイクイベントで“この思いを共感しあえる⼈たち”と出会えた。

「まずはざっくばらんに話しませんか」

コロナ前、酒を酌み交わしながらの座談会。

志を同じくする者たち(同志)、話に花が咲く。

何かをやってみよう!!!

この衝動に駆られるのは必然だった。そして密かに研究活動を開始した。

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プロダクトデザイナーとアパレルデザイナー

それぞれの視野があれば、新しいバイクの未来が見えると信じ・・

どうやればいいのか、本当の意味での手探り状態。(・・・実のところそれは今も続いている。)

だが、この風変わりな試みが、何かに繋がるかもしれないという期待は時と共に増している。

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業務受託からスタートした訳ではないこの関係

だからこそ、ある意味“純粋に夢を交わし、理想を模索する”

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お互いにバイクとウェアをデザインし、毎日都内でバイクを転がす者同⼠。

そして、業界のこれまでを知り、これからを発信できる者同⼠。

思考をぶつけあいながら、新たな可能性を探る。

とてもユニークで画期的なグルーブ感が生まれた。

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・GK:アパレルど素人の俺たちがデザインして、その道のプロと真剣に遊べる機会は最高に面白い。たとえ製品化してくれなくてもいい。

 ああ俺たちはこういうジャケットとかプロテクターが欲しかったんだ!

・KADOYA: バイクデザインのプロは一体何を考えているのか、是非知りたい!あぁ、でもこれ作ろうとすれば結構大変そう。とはいえ、何か感じるものがある!!!

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暗中模索

視覚化されたアイデアたち。

今まで⾒た事がないカッコいい︕⾯⽩い︕

それをかたちにしていけば、もっと具体的に⾒えてくるはず

次世代のシーンなのか製品なのか? もしくはその両⽅か??

未来へと続く可能性を感じた

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同時に今まで世になかった理由も、、、、  “セオリーが通用しない、制作するに不都合なかたち

だが、不都合さに⽬を背ければ新しい⼀歩はない。この研究はそのための“クラブ活動”だ。

「コンセプトアートを形に」

メンバーの1人が温めていた考えを一度形にしてみよう。実現の一歩目はそこからだった。

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バイク専用のウエアでバイク乗ることだけを考えたアパレルからの脱却。普段着との共生。

バイクのカスタムを楽しむように、必要な機能を乗るときに着ける[ON]、降りるときは外す[OFF

今までとは違うバイクライフのあり⽅を模索する

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バイクが⾝近にあるものだと伝えたい。

「これはバイク用、これは街着」そんな定義よりも、その境をなくす事を考えたい。

日常生活とバイクライフとのシームレスなあり様とはどういったものか?

胸中で秘めた感覚、こうありたいという希望は皆同じだった。

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何度も何度もメンバーと試作現場と話しあい、それに伴い変化する原案のデザイン

通常の製品制作とは全く違う、そのものの在るべき姿を“作りながら探究する”創作活動。

スムーズにはいかない。不都合で非効率な点が数多くある。

だがその一方で、未開の地を切り開くように、進むごとに新しい発見がある。

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今はまだ我々の自己満足、かもしれない・・・。

真剣に、お互いの思いを正面からぶつけあって議論する。

こういった活動の積み重ねが新たなシーンを生み出すことに繋がると信じている。

どうでしょう?こんな課外活動、面白いと思って頂けましたでしょうか?

今後どう転ぶか、どこへ向かうか当事者の我々もまだ、見えていない。そんな意味でも“今後を探る”研究活動。

しかし、今後もこの内容は継続していきたい。そして仲間も広げていきたい。

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その願いはひとつ。

“すべてのライダーに、ココロクスグる未来を。”

このスタンスこそがこの活動の発端にあるのだから。

不定期連載にて次回以降、活動の進捗や開発している品物についても触れ、紹介していきたいと思います。

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この記事を書いた人 / カドヤ編集部

カドヤのモノ・コトを発信する社内にある編集部

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