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記事: STAFF MAGAZINE-Vol.7 新しい素材感と新しい挑戦

STAFF MAGAZINE-Vol.7 新しい素材感と新しい挑戦

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2020年春夏シーズンから採用を始めた落ち着いた質感の新メッシュ素材。
今回は今季リリースする2型のメッシュジャケットをご紹介いたします。


文/カドヤマガジン編集部

– 質感を活かしたシンプルな路線へ –

落ち着いた質感の新メッシュ素材をはじめて採用したTHOMPSON/MARKSMANは、ライダースライクなバイクらしさを表現するデザインをイメージ。

そして2021年春夏シーズンでは、そのナチュラルな質感を活かしより気軽にさらっと羽織って出かけたくなるようなシンプルなデザインをイメージした2型のメッシュジャケットをリリースしました。

MEGALO

スウェットパーカーをベースイメージに、極力シンプルで馴染みのあるフロントデザインに仕上げたメッシュパーカーMEGALO(メガロ)。運動量と防御性を併せ持つスポンジを挿入したシャーリングパッドを肘に配置することで、ライディングギアらしさを表現しつつデザインのコントラストをつけています。

ACRO

カバーオールをベースイメージに、ざっくり着てサマになり、かつ使い勝手が良いミリタリーテイストデザインのACRO(アクロ)。レディースとメンズでは細部のデザインを変更してバランスを最適化するなど、さりげなく拘りが詰まった一着です。

◆ コンセプト

MEGALO・ACROというネーミングは、〈MEGALOPOLIS/大都市〉〈ACROPOLIS/高台、城のある都市〉という意味のラテン語を由来に、「都会的で活動的なスタイル」と「上品でいてラフなスタイル」というコンセプトから名付けられました。

これら2型には背面に大きなポケットを配置しており、これも「気軽に羽織って手ぶらでさらっとバイクに乗れるように」という考えの現れで、背面デザインにおけるアイコンにもなっています。

◆ 内装のこだわり

さらっと羽織れるものだから、極力簡素にパッドなども付けられる仕様を考えつつ、なかなか目立つことのない裏地側にも機能性やオリジナリティを持たせられるようこだわりました。
裏地は汗をかきやすい背中や脇の部分には吸汗速乾性の高いメッシュ素材を、その他の部分には通常のメッシュ素材を配置しました。

従来の作りとは違い2種類の裏地をコンビで使用することで、切り替え線を利用しポケット追加。これにより単色でもコントラストや趣を表現しています。今後はここを配色にしたりさらなる異素材の採用など、機能性とともに面白みのあるデザインを構想中です。

MEGALO/ACROともにウレタン一層式脊椎PADを標準装備、肩・肘・胸にもプロテクターを装着可能な作りにすることで薄手になりがちな夏のライディングでの安全性も確保しています。

◆ グラフィックの挑戦

今回初めての試みとなったグラフィックの採用

ポリエステルの生地には昇華転写という方法で白い生地の上に多色で色をプリントするのが一般的です。しかしその方法だと生地断面が白いまま残り、ストレッチ生地が伸縮した際に色が変わってしまいます。

そこで、初めに生地をちょうど良い色合いに染めてからその上に単色プリントで色を重ねることで、少しボケて馴染んだ風合いで完成するようグラフィックと染色のテストを重ねました。
地道な作業ではありましたがその結果、他ではあまり見ることのない面白みのある風合い・色柄の表現が完成しました。

また一般的には既存のデザインをアレンジして作成することの多いグラフィックですが、MEGALO/ACROでは弊社デザイナー小谷によるオリジナルグラフィックを採用しました。

MEGALOには幾何学模様を明確な配色で構成したダズル迷彩を採用。
ストリートのカジュアルさとともに、モードでスポーティーな雰囲気を演出しています。

ACROはドット(水玉模様)の大小で濃淡を表現した迷彩に。
平坦になりがちなメッシュ素材にアクセントを付けつつも、派手すぎない落ち着いたオトナの雰囲気を表現しています。


MEGALO/ACROともに全体のデザインバランスを保ちつつランダムに配置された迷彩柄は一着ごとに微妙に異なり、まったく同じパターンは存在しないあなただけの一着に。

目に見える柄やグラフィックの表現はブランドとしての方向性やコンセプトの指針として大切と考えるKADOYAは、今後も素材や技術の理解を高め挑戦を続けていきます。

この記事を書いた人 / カドヤ編集部

カドヤのモノ・コトを発信する社内にある編集部

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