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記事: KADOYAの革ジャン四方山話 其の拾弐 防寒グローブ編

KADOYAの革ジャン四方山話 其の拾弐 防寒グローブ編

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KADOYAの革ジャン四方山話
其の拾弐 防寒グローブ編

「冬のナルチシズムはこんなグローブで語りたい。」

単車乗りならやらねばならない冬のナルチシズムの2大巨頭であるが、この一連の仕草にはやはり、革のグローブが似合うのではないか。


photograph(main cut) :Satoru Ise

text : James Sekijima

model : Kazumi

model : Antonio

冬のナルチシズムはこんなグローブで語りたい。

寒さに震えながら缶コーヒーで手を温める。信号待ちでエンジンに手を当て、暖を取る。

単車乗りならやらねばならない冬のナルチシズムの2大巨頭であるが、この一連の仕草にはやはり、革のグローブが似合うのではないか。初っ端から問題提起で恐縮だが、ワタシは長年、そう信じている。

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仮にこれがスキーグローブだったらどうであろうか。あるいは電熱だったら。あるいはハンドルカバーとか。こと機能性だけを見れば、これらはとても優れている。我々がバイクに乗り始めた昭和の時代にはスキーグローブこそが防寒だったし、最近流行りの電熱は言わずもがな、バブル期のバイク便上がりとしてはハンドルカバー最強説は譲れない。

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にも関わらず、これらでナルチシズムを語るイメージがどうしても浮かばないのだ。ナルチシズムの相棒には、多少防寒性能を犠牲にしてでも、やはり革のカッコ良さが必要だと思ってしまう。少々のやせ我慢は2大巨頭を繰り出すことで帳尻を合わせればいいし。元来ナルチシズムに溢れた単車乗りの満足メーターは、これで確実に満たされるはずだ。

そんな理由のためだけにも、やはりグローブは革であることが望ましい。

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先日、そんなワタシに久々の試練が訪れた。詳細は省くが、岡山の倉敷から四国香川の高松経由で東京まで走ることになったのだ。距離にして800㎞弱。天気予報はオール雨。グローブは普段使っている裏地なしの牛革の短いタイプで、季節相応の冷たい雨の中、そのまま走り出せば、運転がままならないほど手がかじかむことは必至。さてどうするか。

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たまたま手元にあったキッチンなどで使う使い捨てのビニール手袋を手に取るワタシ。ダメ元でこれを装着した上に革をはめてみることにした。結果これが大正解だったのだ。

まだこの季節、手さえ濡れなければ寒くはなく、びしょ濡れだとはいえ革の操作性がなわれることもない。おまけにビニール手袋ごと脱着する分には、濡れた革が手に貼りつくわずらわしさも皆無。

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そう検証しつつ唯一の欠点があるとすれば、パッと見的には通常と変わらないものの、気持ち的にナルチシズムに欠けるというか、ハンドルカバーにも通じる実用重視でカッコ良さを犠牲にした感があるな……などと考えていたのだが、そこでハタと思いついた。

結局これらの要素をすべて持ち、なおかつ欠点も補ってくれるグローブが、今回紹介するような機能を満載した昨今のガントレットなのではないかと。ビニール手袋を透湿防水フィルムに置き換えればまさにそのものじゃないか。おまけに、裾が長くより暖かく、裾が長く脱着がさらに楽。

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試練は人を成長させる。今年の冬、これでナルチシズムに浸る下地が図らずも整った。もっとも、その暖かさゆえ、ナルチシズムの出番は少ないかもしれないが。

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ディティール.1

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ロングカフスが特徴のガントレット

手首から11cmのロング丈、19cmの幅がある裾形状(L寸目安)。JKT袖の手首形状や厚みを問わずスッポリ収まり、袖口からの風の侵入を防いでくれる。

手首のベルクロ&ボタン留めベルトで調整ができ、厚めのダイバーウォッチにも対応。

ディティール.2

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カッティングと暖かさ

防寒性素材の中綿/裏地を内装しても、丸みを持たせたパームカットと指マチ形状でグリップしやすい作り。

手の平と甲は暖かく肌触りが良いアクリルボア、裾カフス部はフリース素材を裏に仕様。内部に透湿防水性を持つフイルムを装備。

この記事を書いた人 / カドヤ編集部

カドヤのモノ・コトを発信する社内にある編集部

カドヤのあれこれを社内からの視点と時に外からの視点で積極的に発信していきます。