
全てのモノコトはバランスが一番大事
S.Ichijima
本社工場 / 2000年入社
全てのモノコトはバランスが一番大事
【現在担当している仕事について教えてください】
レザー製品の製作や修理、企画に加え、本社工場の運営全般を担当しています。
工場では、製品を安定して作り続けるための生産体制や作業環境を整えながら、職人が培ってきた技術やノウハウを次の世代へ継承していくことも重要な仕事です。日々の業務を通してKADOYAの高い品質基準を維持し、製造から修理などのアフターサービスまで、トータルで製品の価値をお届けすることを目指しています。
【カドヤの魅力を教えてください】
カドヤの最大の魅力は、「人とモノ」だと思います。
本社工場には、それぞれの分野で長年経験を積んできた職人がいます。そうした職人たちと一緒に働き、その知識や技術、ものづくりへの姿勢を間近で学びながら、自分自身も製品づくりを続けられる環境に大きな魅力を感じています。
また、職人の手によって生み出される製品にも、カドヤが長年培ってきた技術や考え方が息づいています。人から人へ技術が受け継がれ、その積み重ねが一つひとつの製品として形になることが、カドヤならではの価値だと思います。
【仕事のやりがいや醍醐味、面白さは】
もともと革とものづくりが好きで、この業界に入りました。KADOYA、特に本社工場が担う仕事は、新しい革製品を作ることだけではありません。修理やカスタム、製品企画まで、革製品に関する多岐にわたる業務に携われるところに、大きな魅力を感じています。
私たちが手がけるライダースジャケットやレーシングスーツは、衣料としての魅力と、ライダーを支える道具としての機能を併せ持つ特殊な製品です。見た目の美しさだけでなく、動きやすさや耐久性、安全性なども求められます。
さらに、長く使用する中で傷んだり壊れたりすることも想定し、「壊れても直す」という考えを前提に製品を作る必要があります。新品を作る技術だけではなく、製品の構造や素材の特性を深く理解し、長く使い続けられるよう修理できる技術も欠かせません。単に形にできるだけでは通用しないことが、本社工場の職人の難しさであり、面白さでもあります。
より着心地がよく、より強く、より合理的でありながら、格好良く美しい製品をどのように作るか。素材や構造、縫製方法などを深く考え、試行錯誤を重ねながら答えを探しています。
本社工場、通称「HEAD FACTORY」での仕事は、職人としての技量を常に試されると同時に、さらなる技術を磨ける仕事です。正解が一つではないものづくりの奥深さに面白さを感じながら、日々やりがいを持って取り組んでいます。
【仕事をするうえで一番大切にしていることを教えてください】
私たちが日々どれだけ多くの製品を作っていても、お客様にとって、手にする製品は大切な「一着」です。どのような製品であっても、着る方にとって特別な一着であることを、絶対に忘れてはならないと考えています。
この考え方は、新しい製品を作る時だけでなく、修理やカスタムを行う時も同じです。長く着込まれた製品には、お客様が過ごしてきた時間や思い出が刻まれています。私たちにとっては数多くお預かりする製品の一つであっても、お客様にとっては代わりのない大切な存在かもしれません。
だからこそ、一着一着の状態や背景に目を向け、製品を通じてお客様に寄り添うことを大切にしています。その一着が持つ価値を尊重し、これからも安心して長く愛用していただける仕事をすることを常に意識しています。