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المقال: KADOYA90周年の特別な革ジャン

KADOYA90周年の特別な革ジャン

どうも、アイキョウです。
今日は、カドヤの新作レザージャケットを3着ご紹介します。

今季カドヤからは、全6型の新作レザージャケットが登場していますが、今回ご紹介する3着は、ブランド創業90周年を記念した特別モデルです。
すべてお借りすることができましたので、じっくりご紹介していきます。

DETAIL

VALENZ-XC

調べてみたところ、「VALENZ」はドイツ語で化学や電気分野で使われる専門用語のようです。

カラー:ブラック
サイズ:S~4L
価格:79,200円~

プロテクターは別売りですが、肩・肘・背中にプロテクターポケットを装備し、胸部プロテクターを装着できるベルクロも用意されています。

まず、90周年モデル共通の特徴として、裏地には深みのあるブルーが採用されています。
素材は滑らかなポリエステルで、袖通しが良く、重ね着の際もストレスを感じません。

VALENZはカドヤの定番シングルジャケットシリーズで、現在も「VALENZ-NEO」として併売中です。
シリーズ共通の特徴として、肘部分に当て革が採用されています。

VALENZ-NEOでは当て革にクッションを入れたパデッド仕様となり、サイズ展開はMサイズから。

一方で今回のVALENZ-XCは、クッションのないクラシックなデザインで、Sサイズから展開されています。

また、NEOには肩まわりの運動性能を高めるアクションプリーツがありますが、XCにはあえて設けられていません。

とはいえ、XCに使用されている牛革は非常に柔らかく、動きやすさは十分に感じられます。

フロントは中央に一本のメインファスナーを備えたシングルタイプ。
ファスナーは前立てで隠れるよう設計されており、金具がバイクに当たって傷を付ける心配がありません。

さらに、ファスナー裏にはレザー製のタテ(ウインドフラップ)が設けられており、風の侵入をしっかり防ぎます。

ポケットは両脇と左胸、さらにボタン付きの内ポケットが二ケ所用意されています。
左胸ポケットには裏地の一部にパンチングレザーを使用し、ベンチレーション機能を兼ねています。
メッシュではなくパンチングレザーを使うことで質感を高めていますが、裏地が二重構造になっているため、実際にどこまで風が通るかは後ほど走行テストで確認予定です。
 
どのポケットも大型スマートフォンが収納可能で、愛用のiPhone 16 Pro Max(カバー付き)を問題なく収められました。
 
ベンチレーションを使わない季節には胸ポケットに、使う時には内ポケットに入れておくとライディングの邪魔にならず良さそうです。

デザイン面では、両肩に90周年を象徴するワッペンを配置。

右肩のワッペンは同色の黒が使われていて上品な印象。

左肩のワッペンにはカドヤを象徴する鮮やかなトリコロールカラーのクラウンワッペンが貼られています。

また、裏地の中央部には当て革が追加され、「90 to the 100」のロゴがプリントされています。

細部まで丁寧に仕上げられた、記念モデルにふさわしい一着です。

GERMAN DOUBLE-XC

カラー:ブラック
サイズ:S~4L
価格:84,700円~


プロテクターは別売り。肩・肘・背中にプロテクターポケットを装備していますが、胸部プロテクターの装着には対応していません。 

GERMAN DOUBLE-XCは、肩や肘に当て革がないためワッペンの位置が若干変更されていますが、裏地の濃いブルーや肩のワッペン、裏地中央の当て革+「90 to the 100」ロゴといった90周年モデル共通の仕様は踏襲されています。
 
僕はこのモデルを知らなかったのですが、1970〜90年代にかけて人気を博したジャーマンダブルのリバイバルモデルとのこと。
 
ラインナップを見た時は、シングルジャケットのVALENZ-XCをダブル仕様にしたのがこのGERMAN DOUBLE-XCだと思っていましたが、実際は細かい部分でしっかり作り分けられています。
特に注意したいのはサイズ感です。
 
GERMAN DOUBLE-XCのほうが全体的にタイトに仕上げられており、薄手のインナー1枚で着る場合はあまり違いを感じませんが、重ね着をすると窮屈さを覚える場面もあります。

ただし、GERMAN DOUBLE-XCには肩まわりの運動性能を高めるアクションプリーツが備わっており、柔らかい牛革との組み合わせで、ジャストサイズでも動きやすい印象です。

ダブルライダースらしく、ファスナー裏には大きめのタテ(ウインドフラップ)が設けられています。
この構造により保温性はシングルタイプよりも高くなりますが、シルエットの関係で重ね着のしやすさはVALENZ-XCに軍配が上がります。

通気性の確保方法も異なり、VALENZ-XCが胸ポケットを開けて風を取り込むのに対し、GERMAN DOUBLE-XCはフロントファスナーを少し開け、左右のボタンで留めて風を取り入れる設計です。 

デザイン面では、ファスナーをしっかり見せることで重厚でワイルドな印象を強調。 
またダブルライダースはベルト付きのアメジャンとベルト無しで左右にアジャスターを備えたロンジャンがありますが、こちらはアメジャンタイプ。
 
かつては「アメジャン=身幅広め」「ロンジャン=タイト」と言われていましたが、最近はその境界も曖昧。
実際このGERMAN DOUBLE-XCはベルト付きでありながら、非常にタイトなシルエットに仕上がっています。

無骨でワイルドな雰囲気はポケットデザインにも表れています。
両脇のポケットはVALENZ-XC同様、ファスナーを隠す構造ですが、左胸のポケットはファスナーを“見せる”デザインで存在感を強調。

この表身頃3か所のポケットはいずれも大きめのスマホが収納可能。さらにファスナー付き内ポケットも一か所用意されていますが、こちらにもスマホが入りました。

容量は控えめですが、左腕に小型ポケットが設けられており、ミリタリーテイストを加えています。ミリタリー好きにはたまらないポイントです。

個人的に嬉しかったのは、左胸部分にDリングが1つ付いていること。
僕はバイクの鍵をカラビナでまとめているので、休憩中などに一時的に引っ掛けておけるのが便利です。 

PULSAR-XC

カラー:ブラック
サイズ:M~3L
価格:75,900円~

プロテクターは別売り。肩・肘・背中にプロテクターポケットを装備していますが、胸部プロテクターは装着できません。

先に紹介した2着とは大きく毛色が異なるのが、このPULSAR-XC(パルサーXC)です。 
あくまで主観ですが、革ジャンというのは昔ながらの素材を使っているため、快適性という点では最新の化学繊維素材には敵いません。
だからこそ「カッコつけるため」「自己満足のため」に着るものだと思っていて、多少の重さやタイトさも含めて“味”だと感じています。
 
かっこつけるため、自己満足のために着るものだと思っていて、かっこつけたいなら多少の我慢は必要で、シルエットはきつめだし重い。
しかしこのPULSAR-XCは、そんな概念を少し覆す存在です。

もともと動きやすい構造ですが、さらに背中にはアクションプリーツを採用。
今回の3着の中では最も運動性能に優れています。

デザイン面では、裏地の濃いブルーや右胸の同色ワッペンなど、90周年モデルとしての統一感を保ちつつも、トリコロールのクラウンワッペンは非採用。
 
カドヤファンとしてはクラウンワッペンがないのは少し寂しいですが、黒一色のシンプルな配色は街着としての汎用性を高めています。

ファスナーも他の2着と異なり、ブラックカラーを採用しており、全体の統一感を引き締めています。

ポケットは、マチ付きの大容量胸ポケット、両脇ポケット、そして内ポケットを装備。
ただし大型スマートフォンを入れるなら内ポケットが最適です。

ゆとりのあるシルエットゆえに風の巻き上げが気になるところですが、裾には左右アジャスターがあり、さらにウエスト部分も調整可能。
ライディング時でも体にしっかりフィットさせられる工夫がされています。

サイズ感

VALENZ-XC

筆者スペック:身長164cm/体重59kg/趣味:自転車と自重筋トレ
普段はライディングジャケットのSサイズを着用しています。

Sサイズを試したところ、全体的にピッタリ。
少し出ているお腹と、筋トレで厚みが出てきた胸まわりがややパツパツでした。
ただ、シャツ程度の重ね着であれば窮屈さは感じません。

GERMAN DOUBLE-XC

こちらもSサイズを着用。
VALENZ-XCよりも全体的にややタイトな作りで、シャツを中に着ると少しきつく感じました。
ただし、肩まわりにアクションプリーツがあるため、見た目ほど動きづらくはありません。
重ね着を前提にするなら、こちらも1サイズアップ推奨です。

PULSAR-XC

こちらはMサイズを着用(他の2着より1サイズ上)。

身頃・腕まわりともにかなり余裕があり、動きやすさは抜群です。
もともとゆとりのあるシルエットなので、普段通りのサイズでも重ね着は十分可能だと感じました。

バイクでの使用感

VALENZ-XC

気温22℃・曇りの条件で、吸湿速乾+接触冷感の薄手インナーの上にVALENZ-XCを着用して走行。
正直、あまり期待していませんでしたが、胸のベンチレーションを開けると、30~40km/h程度の低速走行でも風を取り込めたのは驚きでした。

ただし、風が入ってくるのは左胸のみなので、体全体を冷やすことはできません。
とはいえ、衣服内の蒸れを解放してくれるので、幅広い気温に対応できそうです。

GERMAN DOUBLE-XC

ファスナー裏のタテ(ウインドフラップ)はVALENZ-XCより大型ですが、保温性はほぼ同等。
走行中、ファスナーを少し開けて襟を身頃にボタンで固定すると、胸元にしっかり風が入ってきて、VALENZ-XCのベンチレーション解放時よりも涼しく感じました。

個人的には、VALENZ-XCよりも幅広い気温に対応しやすい印象です。
インナー1枚でも全体的にジャストサイズでしたが、Uターン時などの動きにくさは感じませんでした。

PULSAR-XC

恐らくですが、他の二着に比べて革の厚みが薄いので、保温性能に関してはワンランク低く感じました。

ただ、22度だと少し暑かったのでファスナーの上下を少しずつ開けてみましたが、愛車のCRF250rallyのポジションでは巻き上げる風はほとんど入ってきません。

衿周りもGERMAN DOUBLE-XCのように身頃に固定できないため、入ってくる風は少なめです。
ただし、柔らかく動きやすい羊革とゆとりのあるシルエットにより、街着としての快適さを強く感じました。

3着とも性格がまるで違う

実際に3着をバイクで走行してみると、それぞれ性格がまるで異なります。
自分のスタイルや使用環境に合った1着を、じっくり考えて選ぶことが大切です。

可能であれば、店舗でスタッフに自身の用途やライディングスタイルを伝えたうえで、一緒に選んでもらうと間違いはないでしょう。

個人的に印象に残ったのはPULSAR-XC。
バイク用品メーカーの製品でありながら、街着としても使いやすく、柔軟性と快適さを兼ね備えています。
さらに、自宅のクローゼットには複数の革ジャンが揃っているものの、GERMAN DOUBLE-XCのような純粋なダブルライダースは持っていないことに気づきました。

僕は今年44歳なので、いずれか1着を購入し、10年後の記念モデルとして楽しみながら使い続けるのも良さそうだと感じています。

الرأي الفرعي

سائلك

この記事を書いた人 / 相京雅行


12年間バイクパーツメーカーに勤務したのち、現在はバイクやアウトドアメディアのライターや、ワークウェアメーカーのアンバサダーも担当。

YouTube「アイキョウ バイクチャンネル」ではバイクの試乗、ヘルメットやジャケットなどの用品レビュー、時事ネタに関する考察など、バイクに関することを幅広く発信中。