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記事: Repair&custom 19

Repair&custom 19

K’S LEATHERブランドの定番レディースモデル「KL-S3」が、カスタムのご依頼で本社工場に届きました。

カスタムの内容は、袖丈の延長。

袖丈を「出す」場合、革(または異素材)を付け足す方法と、袖を丸ごと作り替えて交換する方法の二択となります。

後者は大掛かりな修理となるためコストが嵩み、修理料金がジャケット本体価格を上回ってしまうことも珍しくありませんので、大抵は革の付け足しによる丈出しになります。

もっとも一般的なライダースの袖口構造は、筒の一部にファスナーが設置してあるので、袖先に革を足して丈出しを行う場合はそれに併せてファスナーも長い物に交換する事が少なくありません。

今回のご依頼内容は、袖先にカフスを増設すると同時に袖丈を延長する、といったカスタム色の強い内容なので、ファスナー交換は必要ありません。

逆に、そのままカフスを増設してしまうと指定の袖丈よりも長く仕上がってしまうため、一旦もとの袖を少しカットした後、合体させます。

サイズ合わせの目的で、見た目も自分好みに寄せられる、そこがカスタムリペアの面白いところですね。

実は今回のジャケット、KADOYA店舗スタッフからのご依頼品でした。

今回のように、KADOYAスタッフから修理を頼まれる事が時々あります。

着る側は、ビフォアーアフターの違いを自ら体感する事で、革ジャン経験値に繋がり、職人側は、普段よりも突っ込んだカスタム提案が出来たり、時には実験台になってもらったり、、 なかなか良い関係です。

秋に備えて、今から革ジャンカスタムを楽しみましょう!