ビンテージステア
3年程前、HF既製品ニューモデルの立ち上げの際
初めて採用となったビンテージステア。
幾多の雑誌掲載による宣伝、カタログ、ホームページ掲載などから
もうすでに、ご存知の方も多いことと思いますが
現在、本社工場全ラインナップの革の中、一番人気であるビンテージステアのご説明を、
あらためまして工場現場からお伝えさせて頂きます。
原産国はロサンゼルス。
気候の安定した地域で飼育された成牛(ステア)は、傷、虫さされ、ただれ、焼印も
少なく、キメが細かくとてもしなやかで丈夫です。
兵庫県龍野市、古くからその地に鞣し工場を構え
素晴らしい技術力と見識を誇るタンナーさんとの出会いがあり、
ビンテージステアは生まれました。
革問屋さんを介さず直接の取引にも応じて頂き、立ち上げから現在にいたるまで
毎月の様にお会いし、密な話し合いを繰り返し、信頼関係を築く中で生産管理をして頂いています。
靴、鞄と異なり、ひとつひとつのパーツが大きく、型紙レイアウトの困難なウェア。
そのウェアづくりに適したハリとコシ、傷の少ない革のセレクト。
同じ工程で作業を進めても、季節の変化が革の仕上がりに影響する鞣しですが、
細心の注意と工夫を払って頂くことで、安定した品質を保っています。
「鞣し」 (脱クローム、混合鞣し)
天然素材のタンニンにより、使い込むほどに風合いが増し、
クローム鞣剤により、しなやかさと耐久力が加わる。
過酷な状況下での使用を前提とするライダースウェア。
柔軟性のある豊かな風合いと強度により、長く愛用して頂けるウェアづくりが
可能となりました。
クロームとタンニンの両方の長所をとり入れた革、(混合鞣し)
クローム鞣しを施した後、そのクローム成分を半分抜き、更にタンニン鞣しを施す工程により、風合いと強度、しなやかさを両立させました。
ウェアに袖を通した時の「きしくり音」は、上記の手間のかかる丁寧な作業により生まれたビンテージステアの特徴であり、
新品時のハリとコシが着用後、間を置くことなく、なじみと共にメリハリのある表情へと
変化します。
色は染料にて下地をつくり、その後 面を整えるため薄く染料の吹き付けを行い、
仕上げに無色透明クリアの顔料を重ね塗りし、表面強度を保つ。
革本来のリアルな質感や風合いを顔料の色付けによって潰すことなく、クリア顔料に
よって奥行きをもたせ、底艶のある仕上がりとなっています。
革の厚さ
1.4~1.5mm
カラーバリエーション
ブラック、ブラウン、ネイビー、ワインレッド、グリーン (新色)
ビンテージステア取り扱いモデル
AS-1 VS
AW-1 VS
AS-2 VS
AW-P VS
MERIDEN BONNY-0
MERIDEN TROPHY-0
HFG/SHOULDER BAG-STD
HFG/SHOULDER BAG-PTD
HFG/WAIST BAG-PTD
【原田】