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記事: その後のAVDJ-STD

その後のAVDJ-STD

その後のAVDJ-STD

先日ご紹介した、KADOYAハイエンドライン「HEAD FACTORY」ブランドの直営店別注モデルとして、今シーズンよりカタログ掲載となる「AVDJ-STD」。

昨年、第一弾の生産分が入荷した際に早速目を付けたH氏。

ヴィンテージステアのAS-1VSからKADOYAと出逢い、冬の定番モデルとして君臨するN-1、幻となってしまったBORDEを愛用する空冷HONDA乗り。

今回の選択はセミオーダー。
袖丈を調整するカスタムオーダー1にAVDJでは標準の襟ベルトをオプションで追加。そうして完成納品したのが昨年の11月初旬であった。

それから10ヶ月ほど経過したAVD-STD。
二輪乗車時はもちろんのこと、街着でも着用し、ヴィンテージステアのアタリとその陰影から独特の雰囲気を醸し出している。

袖を通した時の硬さとその重量感から、多少の覚悟(少し大げさか…)が必要かも知れない。が、芯が抜け、しなやかさが増していく過程を長年に渡り楽しみながら向き合って行くのもロマンチックではないだろうか。

初期の慣らしが過ぎ去る頃には、その重量感は包まれる安心感となり、しなやかさが増していくその革は、心地良さを感じてくるであろう。

一生モノなんて言葉は少し気恥ずかしいのだが、長年連れ添うライダースジャケットとして生涯共にするのも悪くないはず。

その気にさせてくれるのは、やはり本社工場製のライダースだからなのか…

「革ジャン」と「オートバイ」を愛する方々へ。身に纏い、そして堪能していただきたい本気の一着。
 

<HEAD FACTORY>
東京浅草「ものづくりの地」で絶やすことなく育んできた「革ジャンづくり」変わることなく続けてきた「職人一人一着縫い」。
そのこだわりは、日本のものづくりの一端を担う我々の誇り高き理念である。
HEAD FACTORY 誕生の源流はカドヤ職人が培ってきた「技」と「熱意」そして革ジャンとオートバイをこよなく愛するすべての方々への想い。
時流に流されることなく、末永く世代を超えて着用して頂ける一着をつくり続けている。

<VINTAGE STEER>
革は、なめし方によって様々に風合いを変える。自然素材を使用したタンニンなめしは使い込むほどに風合いを増し「底艶が出る」と表現されるが、反面伸びと弾性が小さく、雨など水に弱い特性がある。一方クロムなめしは、風合いこそタンニンには及ばないが、引裂強度は高く衣類に適している。「ヴィンテージステア」はこれらを両立するために、クロムなめしを施した後、そのクロム成分を半分取り除き、さらにタンニンなめしを施す「脱クロ/ 混合なめし」を確立したもの。着始めから躰に拡がる一体感と、タンニン特有の腰を残したしなりと座りを感じとることが出来る。身体のクセを形作るという、古からの革の教えを再現した味わい深い仕上がりとなっている。