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記事: Order made 16

Order made 16

Order made 16

今回は大阪店常連のお客様 幸元さんからご依頼頂きました
「シャツジャケット」を紹介いたします。


汗ばむ夏の猛暑も去り、いよいよ革ジャンシーズンに入ります。

   


これからの季節に良く合うサテン生地を裏地に採用。
鹿革の特性である 柔らかさ しなやかさ、フワっとした味のある風合いを損ねない
薄手のポリエステルサテンは、軽やかで袖通りが良く
鹿革との相性、バランスは抜群です。

  


風合い 着心地等、良質な素材感の反面、
縫製作業は容易ではありません。
フワフワした厚みのある鹿革はミシン糸テンション調整に より神経を配り、
縫い合わせる際、ズレが生じやすい為、一気に縫いこむわけにはいきません。
ゆっくりと丁寧に が基本です。

伸び止め、型崩れ防止に芯貼りをし、
縫い合わせた革の癖が出やすい曲線部分は切り込みを等間隔に入れて、
飾りステッチが入った後、シワ癖が出ないよう、気を配ります。


スナップドット釦が衿裏に隠れて打ち込まれます。


ウエストサイドにスリットを入れ、編み上げ紐にてサイズ調整。
マチが付いていない分、革のたまりもなく裏側もスッキリとしていて着心地も良い筈です。


裾見返しスリット部周りの縫製は、今回の作業で一番の難所。


鹿革と薄手の裏地によってシャツとしての軽やかな機能を持たせ、
フロントと袖のファスナー、ウエストの編み上げ紐の存在感によって
ジャケットの雰囲気を醸し出しています。

  



「シャツジャケ」

着まわしの幅がふくらみ、アウターからインナーまでたくさん出番がありそうです。


幸元さんは今の時期、どのような着かたをされているのでしょうか?
とても気になります。
因みに私はバイクでの通勤時 朝、晩は少々寒いのでサーマルロンTの上に
ディアシャツを着て、そしてダウンベストをはおり、
半分インナー、半分アウターな着かたをしています。

鹿革の柔らかさと軽さ。
そしてバイクにも人にも優しく心地良い季節に幸せな心持ちでいっぱいになります!

幸元さん

オーダー有難うございました。



オーダーメイドスペック/

・革/ 鹿革 ダークブラウン 1.3mm厚
・裏地/ポリエステルサテン黒
・ZIP/YKK アンティークゴールド
・糸/ 6番糸コアスパン アイボリー
・取扱店/KADOYA大阪店


【原田】