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市島

KADOYA 本社工場スタッフ

2019.10.18

 

本社工場で作ることの出来ない革製品のひとつが「ブーツ」です。

靴作りは、技術的にも設備的にも革ジャン屋とは全く別種類の世界。

自分が作れない物を作ってしまう人には尊敬の念を抱きます。

まして、大好物のブーツであれば尚更。

ハンガーに吊るされた革ジャンも格好いいけど、置いてあるだけのブーツもまた良い。

若い頃、マーチンの10ホールやレッドウイングのエンジニアを椅子の上にのせて、リコーのカメラで意味も無く経年変化の写真を撮ったものです。

 

今自分が所有しているブーツの殆どは質実剛健で壊れる様子も無く、なので新しくブーツを買い足すことは考えていなかったのですが、今まで目にしてきた物とは一線を画す魅力的なブーツに出会ってしまいました。

 

カドヤの新ブランド「ALTER KEIS」からリリースされたショートブーツの「elefantas」

 

 

アッパーは継ぎ目の無い1枚革で形成されています。

これは凄い、普通に考えたらシワクチャになってしまいそうなところ、革の特性「伸ばして保持する」を最大限に引き出した作りです。

 

 

横から見たときのアッパーラインは緩やかで、エンジニアタイプとは明らかに異なります。

これは、1枚革からなる限界のアールなのか、はたまた単にデザイン的な造形なのかは分りませんが、革ジャンでいう肘の内側のように、使用とともに横皺が刻まれていくことが想像出来ます。

 

ヒールは、ヴィンテージソール「キャッツポウ」の復刻。

猫の肉球を思わせる白い部分はただのヴィジュアル的アクセントでは無く、異なるゴム素材を部分使いすることでグリップ力の向上を図っている。 確かそんな話を何かで読んだことがあります。

それにしても、いずれすり減ってしまうヒール面に猫の装飾とは、何とも豊かで贅沢な発想です。

しばらく眺めていたくもなりますが、やはりブーツは履いてナンボですから躊躇無く、、

 

 

バックファスナーはYKKエクセラ。 エクセラにはダブルとシングルがあり、これはダブルで仕上げはアンティークシルバー。 本体が極めてシンプルな作り故ファスナーのメタル感が際立っています。

これ、歩くとファスナーの引手が揺れて、シャンシャンと心地良い音色を奏でます。

足元からかすかな金属音がすると西部劇のガンマンを連想させ、歩くとちょっとその気になれます。  

自分だけかな、、、

 

シャフトの太いエンジニアブーツの弱点といえる若干ルーズな履き心地と、編み上げブーツの紐を結ぶ手間、それらを解決するファスナー開閉式シャフトにより、履き心地も歩き心地も抜群です。

 

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